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『真の独立への道』

2009年02月03日 23:55

真の独立への道―ヒンド・スワラージ (岩波文庫)真の独立への道―ヒンド・スワラージ (岩波文庫)
(2001/09)
M.K.ガーンディー田中 敏雄

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「手段と目的の間になんの関係もない、とあなたは信じていますが、それはとんでもない過ちです。その過ちで、経験とされている人々が恐ろしい罪を犯しているのです。それは有毒なツタを蒔いて、そこからジャスミンの花を望むようなものです。私が海を渡る手段は船だけです。もし牛車を水の中に入れれば、牛車と私は水の底に沈んでしまいます。「神に合わせて礼拝」、これは考えるに価することばです。これが曲解され、人々は騙されています。手段は種子です。そして、目的―獲得すべきもの―は樹木です。ですから種子と樹木との間にある関係が、手段と目的との間にあるのです。悪魔を礼拝して、私が神への礼拝の結果を望んだとしたら、それは不可能です。私たちは神を礼拝しなければならない、たとえ手段はあくまであろうとも、としたらまったくの無知です」本文中より。



先日の民族紛争のゼミを受けての読書。そのゼミの中でのガンジーの話がひときわ印象的だったので、ガンジーの著作を読んだ。

読者と編集者という2者の語りの中から、インドのこれから、歩むべき道を示している。

まず、インドの独立といっても、誰からの独立なのか。ここは、焦点として取り上げられる。それは単なるイギリス人からの独立なのか。ガンジーの底に横たわる徹底的な文明批判とも言われる姿勢。イギリス人が悪いのではなく、イギリスが持ち込んだ文明が悪いのだと。
読者が示す、「武力でイギリスに対抗しよう」という問いかけにもガンジーは否定する。それは、西洋の文明の利器を受け入れ、インド人を武装することにつながることだからだ。

近代文明に対する徹底的な批判。その貫かれた思想を通して、非暴力・非服従という彼の一つの結論が出たことが垣間見れる一読の価値有りの著作。
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