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本をどう読むか=自分自身を見つめる事

2009年12月27日 08:45

いろいろとジャンルにこだわらず、本を読み続けているのですが、中には所謂「読書法」に関する本も、けっこう読んできたなということで、その中でも特に良いものをここで紹介します。
読書法てのは最終的に個人に属するもので、個人が最も良いと思う読み方で読むべきとする態度が前提にあるとして、
だけれども、以下のような本の示唆を留意しておくとさらに深く・広く読み進められるものだと思います。




読んでいない本について堂々と語る方法読んでいない本について堂々と語る方法
(2008/11/27)
ピエール・バイヤール

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以前のエントリーでレビューを書いていますが、どういった心持ちで本と対峙するべきかを教えてくれる名著。
本の中にある知に大して、ひれ伏してしまう態度を良しとせず、本を読みながらも創作者となることの重要性を訴えている。
日頃たくさん読んでいるとたまにはき違えてしまうこともあるが、絶対知として無条件降伏のように受け入れてしまうのではなく、本に対峙する時に読み手が持つ主体をしっかり持っていなければいけないのである。


ヘッセの読書術ヘッセの読書術
(2004/10)
ヘルマン ヘッセ

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エッセイ調の複数の文章が編集してある本書。特に64項からの「読書について」の最後はヘッセの本への対峙の仕方が載っている。

「どの分野でも、君が一番よく君自身になれる第三の段階では、君は読者であることをやめ、そうすると文学作品は解体し、芸術作品は解体し、世界の歴史は解体する。それでも君はやはり、この段階を漠然とでも経験しないでは、すべての書物を、すべての学術書と芸術書を、いつもひとりの生徒が文法の本を読むようにしか読めないであろう」

この引用部分にあるように、本の多様性が無限に豊かで解釈しつくせないものであることを認識すること、そしてヘッセのように感受性豊かに行間を読み込んで行く事で良い読書が出来ると述べられている。



経営戦略の思考法経営戦略の思考法
(2009/09/26)
沼上 幹

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一番最近に読み終わった経営戦略の本なのだけど、第9章で読書例について述べられている。

「書き手と同じように世の中を見て、同じように優れた本を書けるようになろうとして読むという読み方」198項

とあるように、彼が本書の中でよく取り上げる「小さなこびと」を頭の中で忠実に動かし思考しながら深読みする事を勧める。


詳細な読書法についてはそれぞれの本を参照頂くとして、いずれの本にも共通する事は、書き手の意思/思いを大切にしつつも、一方で読み手としての主体をきちんと意識することが重要視されていることだ。
ともすれば、当たり前かと思われるかもしれないが、ボクはこれはテクストに向かう態度のことだけを言っているのではないと思う。
学校の授業や職場での上司の言葉やニュースの言葉、もちろん本の中、も含めて物事への対峙の仕方として普遍的なものであると考える。自分自身をも見つめ、物事に対峙していくこと。
ボクが読書から学んだ重要なことはここにある。


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