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その日のまえに

2008年09月25日 16:39

余韻と呼ぶほどきれいなものではない。ただ、ここには、亡くなってからも生きつづけた和美がいる。業者の名簿の中でなら、ひとは永遠に生きることもできるのだと、これも和美を喪って初めて知った。
        重松清 『その日のまえに』 



その日のまえに (文春文庫 (し38-7))その日のまえに (文春文庫 (し38-7))
(2008/09/03)
重松 清

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重松さんの作品はいつも読み終わった後、心が少し寂しくもあり温かくもあり、そんな不思議な感覚になる。

今回も多くの「生と死」がそこには描かれていた。

人には必ず訪れる「その日」。
それは、一面では死という医学的事実かもしれないけれど、残された人、特にその心の側面では違う。
ある人が亡くなって、時間がたって、いつか、その日が、あの日になる。
その日、は人によって様々なのだ。
人は、名簿上ではいつまでも生き続けられる。
引用のように、人は社会的には生き続けることができるのだ。
人の死とは、ある側面では、なんとあいまいな、ものなんだろう。


今回も読み終わった後、家族に連絡がとりたくなった、そんな重松さんの力。
遠い記憶だった祖父の死について、思いだし、あのとき僕があそこにいた意味を考えていた。
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