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『行動経済学入門』

2009年02月28日 22:42

行動経済学入門行動経済学入門
(2003/12/11)
多田 洋介

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「心理学のアプローチが経済学の有様を根底から変えるというものも現実的ではないでしょう。本書の冒頭でも強調したことですが、現在までのところ、行動経済学の心理モデルは、伝統的なミクロ経済学による効用最大化などの行動原理が説明することのできない経済行動・経済現象(アノマリー)が出てくるたびに、一本の整合的なモデル体系を示すのではなく、あくまでアドホックな形でこれを説明するモデルを打ち出すということに大きな役割を果たしてきました」本文中より。


行動経済学入門書。
ゼミの院生の方に昔おススメいただいて買ってあったのだが積読状態だったので再読。
内容は非常に興味深い。実験事例などを挟みつつちょっとした話のネタ的に使えそうな面白い話題も満載。

ゲーム理論とかプロスペクト理論とか行動ファイナンスとか双曲的割引モデルとか、若干式が入るところもあるけれど比較的分かり易く説明してあり入門書としての役割もきっちりと果たしている。

時間を追っての効用の捉え方の変化
「決定時の効用」「経験時の効用」「記憶時の効用」はそれぞれに歪みが生じこれらは必ずしも同一のものではない。これは長期的な生活を考えてみれば当たり前のことかもしれないけれどそうでなくて一瞬いっしゅんの出来事の中でも各人の選好には変化が生じる。野球を見に行っても試合の全てを覚えているわけではなくホームラン・シーンなど記憶に残る部分しか覚えていないし、過去のことはあいまいだったり人間が完璧でないからこそこういった歪みが起こるのだ。

経済学が心理学的な側面を取り入れたからと言って、それだけが正しいというものではない。それぞれの学問に存在意義があるように、伝統的な経済学自体が人間の合理性を徹底的に追求していくことによっていったい何が可能かということを、とことんまで理論家しようとしているという点で存在しているからだ。
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