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『妄想力』

2009年07月04日 02:05


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「現実とは、「今、ここ」の感覚世界です。これが、現実という言葉の正確な説明だと思います。そして日本人は「今、ここ」で感じていることを大切にし、そこから遊離することを非常に疑います。研究者の間でも、「君の話は理解できるんだけど、感覚的には納得できない」という反論がごく普通に行われています。アメリカ人は「君は論理的には正しいけれど、感覚的には間違っている」という物言いは絶対にしません。「今、ここ」で感じているものを最優先するのが日本人なのです」本文中より。


ゼミの院生の方にお勧めいただいて読んだのだ本書。
日頃私たちがネガティブな意味合いで使う「妄想」というキーワードを元に、世の中を再構築し洞察した著作。新たな視点とその考え方の面白さに非常に考えさせられる内容。

ヒトとはなにか、恋愛、ことば、視線、共感、などのテーマに沿って、そのものの説明ではなくその奥にある人間の心の不思議に迫っていく。そして、いろいろなものの裏には僕たちの心の問題が表裏一体でつながっていて、それらの構造が平易な言葉で語られ、具体例も多くすっと内容が入ってくるものの、内容のひとつひとつは非常に面白い。

特に、ヒトとは一体なになのかという問は非常に興味深い。
ヒトの特徴は言語だという一般論をもう一歩踏み込み、物事を多面的に見るマルチフレームをヒトの特徴として著者は述べる。

私たちは日々リアルな現実を追求し、その反動として妄想とキーワードはどこかネガティブな言葉として扱われがちである。しかし、一方で妄想がこの現実を大きく形作っているのである。ある人は空を飛べると妄想し、ある人は宇宙まで行けないかと考えた。こういったその当時は妄想だったことも誰かがそれに向かってエネルギーを費やし突き進んだからこそ今こうして現実となっているのである。
「妄想」という「現実」とは対極にある言葉が、「現実」を大きく変革していく原動力となっているという逆説のリアルは非常に面白い。
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